
【2025年版】人事・採用のプロがおすすめする本70選
人事・採用の領域は、絶えず変化するビジネス環境、技術革新、働き方の多様化といった要因により、その重要性と複雑性を増しています。このような状況下において、人事・採用のプロフェッショナルが最新の知識や効果的な戦略を習得し、自己研鑽を続けることは不可欠です。今回は、経験豊富な人事・採用の専門家が推薦する70冊の書籍を厳選し、ご紹介します。これらの書籍は、人事・採用に関わる様々な課題に対応できるよう、テーマ別に分類されています。ぜひ参考にして下さい。
目次
- 課題別おすすめ書籍
- 人事の役割と戦略を理解する書籍
- 採用と人材獲得の極意
- 12.『採用に強い会社は何をしているか~52の事例から読み解く採用の原理原則』
- 13.『採用100年史から読む人材業界の未来シナリオ』
- 14.『いい人財が集まる会社の採用の思考法』
- 15.『採用基準 地頭より論理的思考力より大切なもの』
- 16.『改訂版 良い人材を見抜く採用面接ポイント』
- 17.『非エンジニア人事のためのエンジニア採用の教科書』
- 18.『作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』
- 19.『自由すぎる公式SNS「中の人」が明かす 企業ファンのつくり方』
- 20.『NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く』
- 21.『小さな総菜チェーンの社長さんが「募集費1/2採用数2倍」でやったこと』
- 22.『経営×人材の超プロが教える 人を選ぶ技術』
- 23.『人材獲得競争時代の 戦わない採用 「リファラル採用」のすべて』
- 24.『採用のストラテジー』
- 25.『これで採用はうまくいく ほしい人材を集める・見抜く・口説くための技術』
- 26.『この一冊でスカウト採用の全てがわかる!ダイレクトリクルーティングの教科書』
- 27.『人材の適切な見極めと獲得を成功させる採用面接100の法則』
- 28.『予算ゼロでも最高の人材が採れるまちがえない採用』
- 29.『採用ブランディング完全版』
- 30.『成功事例でわかる 小さな会社の「採用・育成・定着」の教科書』
- 31.『「うちの会社にはいい人が来ない」と思ったら読む 採用の問題解決』
- 32.『動画とAIで変わる最新人材採用術(人材難、採用難を乗り切る新常識!)』
- 33.『JTの変人採用 「成長を続ける人」の共通点はどこにあるのか』
- 34.『まんがでわかるコンピテンシー面接』
- 35.『採用ブランディングのためのデザイン&コンテンツ』
- 人事におけるデータとテクノロジーの活用(HRDXとピープルアナリティクス)
- 組織能力と企業文化の構築
- 40.『組織開発の探究 理論に学び、実践に活かす』
- 41.『DREAM WORK PLACE―だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる』
- 42.『自然経営 ダイヤモンドメディアが開拓した次世代ティール組織』
- 43.『U理論―過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』
- 44.『ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える』
- 45.『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』
- 46.『自主経営組織のはじめ方―現場で決めるチームをつくる』
- 47.『マッキンゼー流 最高の社風のつくり方』
- 48.『多様性の科学』
- 49.『パーパス・ドリブンな組織のつくり方 発見・共鳴・実装で会社を変える』
- 50.『恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』
- 51.『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』
- 52.『1 on 1 ミーティング「対話の質」が組織の強さを決める』
- 53.『なぜ人と組織は変われないのか ハーバード流 自己変革の理論と実践』
- 54.『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』
- 55.『だから僕たちは、組織を変えていける ーやる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた』
- 56.『チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方』
- 57.『「データと対話」で職場を変える技術 サーベイ・フィードバック入門』
- 58.『心理的安全性のつくりかた』
- 人事プロフェッショナルとしての経営・ビジネス感覚の向上
- 労務課題への対応(スタートアップなど)
- まとめ
課題別おすすめ書籍
人事の役割と戦略を理解する書籍
人事部門が組織内で果たすべき役割は、単なる管理業務にとどまらず、経営戦略の実現に不可欠なパートナーとしての地位を確立しつつあります。このセクションでは、人事の戦略的な重要性、組織への貢献、そしてデジタル時代における新たな役割について深く理解するための書籍をご紹介します。
1.『人事こそ最強の経営戦略』

パナソニックやジョンソン・エンド・ジョンソンといったリーディングカンパニーの事例を基に、グローバル市場における戦略的な人事の意思決定に必要な知識とマインドセットを包括的に解説しています。本書は、オペレーティブな採用から創造的な採用への転換、そして主体的な従業員の育成の重要性を強調しています。この書籍を読むことで、人事担当者は、グローバルな視点と将来を見据えた戦略的な思考を養うことができるでしょう。
2.『事業を創る人事』

人事部門が実際にビジネスの成功に貢献した事例を検証し、将来への教訓を抽出しています。「事業を創る人事」という挑戦に取り組む経営者と人事部門を描写し、ビジネス感覚を持つ人事担当者と人事感覚を持つ経営者の特徴を明らかにしています。この書籍は、人事担当者が事業目標を深く理解し、その達成に貢献するための具体的な道筋を示唆しています。
3.『戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ』

長年の人事経験を持つ専門家と組織行動研究の第一人者によって執筆され、人事本来の役割、人々のモチベーション向上、組織開発手法、経営視点でのリーダーシップ開発などを議論しています。「管理のための人事」ではなく「経営のための人事」を強調し、制度だけでなくストーリーを通じて従業員を動機付ける重要性を説いています。この書籍は、人事担当者がより人間中心で説得力のあるアプローチを戦略に取り入れるためのヒントを提供します。
4.『HRDXの教科書 デジタル時代の人事戦略』

DX(デジタルトランスフォーメーション)が重視される現代において、デジタル時代に適合した組織・人材マネジメントの必要性を示しています。慣習や経験に基づいた従来の人事システムに疑問を投げかけ、経営と従業員双方にとって新たな価値を創造することの重要性を強調しています。この書籍は、人事担当者がデジタルの知識を習得し、テクノロジーを活用した人事戦略を立案する上で役立ちます。
5.『経営戦略としての人的資本開示』

ESG投資家が注目する人的資本開示が、グローバルな政治経済に与える影響を探り、日本企業にとってその重要性が増している現状を解説しています。国内外の豊富な事例研究を含み、人的資本の情報開示が企業の持続的な成長にどのように貢献するかを示唆しています。この書籍は、人事担当者が財務やガバナンスの視点を取り入れ、人的資本を戦略的に管理・報告するための知識を提供します。
6.『人事と採用のセオリー 成長企業に共通する組織運営の原理と原則』

成長企業に共通する組織運営の原理原則を、人事と採用の理論と実践の両面から深く掘り下げています。リクルートとライフネット生命保険での経験を持つ著者が、採用、育成、評価、報酬、配置、離職といった人事の各機能を体系的に解説し、持続的な企業成長に不可欠な採用と離職を一つの流れとして捉える視点を強調しています。この書籍は、人事の基礎をしっかりと理解したい初心者から、経験豊富なプロフェッショナルまで、幅広い層にとって有益な一冊です。
7.『人事の成り立ち』

日本の雇用慣行の様々な側面を、テーマに関する17冊の書籍のレビューという形で議論しています。著者への手紙とそれに対する著者の返信を通して、多様な視点を提示し、日本型雇用制度の強みと課題に言及しながら、西洋型雇用の現実も示しています。この書籍は、人事の仕事に慣れてきたものの、将来の業務遂行に不安を感じている方にとって、多角的な視点と深い洞察を得る機会となるでしょう。
8.『図解 人材マネジメント入門』

人材マネジメントの基礎をイラストとテキストで分かりやすく解説し、「トヨタ、リクルート、サイボウズ、アカツキ」といった企業のケーススタディも紹介しています。組織成長のための理論と実践を体系的にまとめており、全ての人事担当者にお勧めできる一冊です。視覚的な要素と具体的な事例を通じて、複雑な人事の概念がより理解しやすくなります。
9.『はじめて人事担当者になったとき知っておくべき、7の基本。8つの主な役割。(入門編)』

これから人事担当者としてキャリアをスタートさせる方に向けて、人事業務の基礎となる7つの基本と8つの主な役割を分かりやすく解説しています。人事の仕事の全体像を把握し、最初のステップを踏み出すための手助けとなるでしょう。
10.『人事担当者のための赤本+青本』

人事・労務管理に関する包括的な情報を提供する2部構成のシリーズです。「赤本」は人事の基本を学ぶ初心者のためのガイドであり、「青本」は労働法や判例、労働問題への対処など、より実践的なスキルに焦点を当てています。このシリーズは、人事担当者の学習段階に応じて必要な知識とスキルを提供します。
11.『人事の組み立て~脱日本型雇用のトリセツ~』

伝統的な日本型雇用慣行から脱却し、新たな人事システムを構築するためのガイドとなる書籍です。変化する雇用モデルに対応し、よりグローバルで現代的なアプローチを取り入れるためのヒントを提供します。
採用と人材獲得の極意
優秀な人材の獲得は、組織の成長と競争力維持の鍵となります。このセクションでは、採用戦略の立案、効果的な採用手法の実行、そして候補者との良好な関係構築について学ぶための書籍をご紹介します。
12.『採用に強い会社は何をしているか~52の事例から読み解く採用の原理原則』

地方企業から有名企業、スタートアップまで、様々な成功した採用事例から得られた洞察を提供しています。求める人材を引きつけ、見極め、定着させるための具体的な対策を紹介し、採用担当者が直面する課題を解決するための多くのヒントを提供しています。
13.『採用100年史から読む人材業界の未来シナリオ』

「人材ビジネス」の100年の歴史を分析し、業界の未来を予測するという斬新なコンセプトの本です。人事・採用のプロフェッショナル、求人サイトや人材紹介会社で働く方、人事業界への就職に関心のある方、経営者、そして産業の変化の一側面としてこの業界に興味のある全ての方にお勧めです。
14.『いい人財が集まる会社の採用の思考法』

採用をマーケティングと捉え、優秀な人材を引きつけ、彼らが活躍できる環境を作り、そのような人材を継続的に惹きつける企業を築くことに焦点を当てています。安易な妥協による採用ではなく、組織に適合する優秀な人材の獲得を重視する考え方を学ぶことができます。
15.『採用基準 地頭より論理的思考力より大切なもの』

マッキンゼーで12年間採用マネージャーを務めた著者の経験に基づいて、将来のリーダーに必要な資質について議論しています。リーダーシップは学習可能であると強調しており、ビジネスリーダーの育成を目指す人事担当者にとって最適な一冊です。
16.『改訂版 良い人材を見抜く採用面接ポイント』

採用に焦点を当て、「使える人材」を見抜き、確保することの重要性を強調しています。具体的な面接の質問や候補者の回答を評価する方法について実践的なアドバイスを提供しており、経験の浅い採用担当者にとって理想的な一冊です。
17.『非エンジニア人事のためのエンジニア採用の教科書』

ITエンジニアの役割を非エンジニアの人事担当者が理解するのを助けるために書かれた本です。エンジニアの職種リストや採用プロセスに役立つダウンロード可能な資料が含まれています。エンジニア採用に苦労している人事担当者や経営者にとって、実践的なノウハウが満載です。
18.『作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』

ITエンジニア採用の専門知識を持つ人事担当者によって書かれ、Webアプリケーションの構造、それを構築する人々、そして彼らが使用する方法に分類してITエンジニアリングを解説しています。人事担当者が特定のWeb製品に必要なエンジニアの種類と、その開発プロセスを理解するのに役立ちます。
19.『自由すぎる公式SNS「中の人」が明かす 企業ファンのつくり方』

人気企業の公式X(旧Twitter)アカウントの担当者へのインタビューをまとめたものです。ファンとのエンゲージメントがフォロワーを増やし、企業と消費者の間のより強い繋がりを築き、将来の求職者を引きつける可能性を示唆しています。
20.『NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く』

NETFLIXの元最高人材責任者によって書かれ、同社の急速な成長に貢献したユニークな人事戦略について議論しています。従業員を大人として扱い、明確にコミュニケーションを取り、トップパフォーマーに報酬を与えることを強調しています。
21.『小さな総菜チェーンの社長さんが「募集費1/2採用数2倍」でやったこと』

人員配置に苦労していた小さな食品サービスチェーンのオーナーが、採用システムを成功裏に刷新した経験からの視点を提供しています。採用、面接、雇用、トレーニングのプロセスを改善した過程を詳細に説明し、コスト削減と採用数の増加を実現しています。
22.『経営×人材の超プロが教える 人を選ぶ技術』

「人を見る目」は特別な才能ではなく、誰でも鍛えられると主張し、「人を見るための方法論」を説いています。スキルや肩書きだけでなく、行動のクセや価値観、内面に秘めたエネルギーまで掘り下げる視点が学べます。
23.『人材獲得競争時代の 戦わない採用 「リファラル採用」のすべて』

リファラル採用(社員の友人紹介)に焦点を当て、人材紹介や求人媒体などのレッドオーシャンな採用手法を見直し、社員の協力を得る重要性を解説しています。リファラル採用のメリットや基本、実践法、成功事例を網羅しています。
24.『採用のストラテジー』

従来の採用手法からさらに踏み込んだ採用戦略を提示した書籍です。新卒・中途・パート採用の枠を超え、海外企業のタレント獲得戦略まで研究し、「攻めの採用」と「守りの採用」の視点から、企業が持続的に採用力を高めるための「採用ホイールモデル」を提案しています。
25.『これで採用はうまくいく ほしい人材を集める・見抜く・口説くための技術』

特に候補者を「口説く」という行為に重きを置いた一冊です。採用に関わる人は一度は読んでおくべきだと筆者は述べています。
26.『この一冊でスカウト採用の全てがわかる!ダイレクトリクルーティングの教科書』

著者の専門的な経験に基づき、「スカウトメディア」を活用したダイレクトリクルーティングの基礎から実践までを解説しています。エンジニア採用に関連する専門的なテクニックや、早期に成果を出すためのテクニックと戦略もカバーしています。
27.『人材の適切な見極めと獲得を成功させる採用面接100の法則』

採用活動における主要な手法である面接に関する不安や懸念に焦点を当て、2万人以上の面接経験を持つ著者による実践的な洞察と学術的なアプローチを組み合わせた「良い採用のための面接」に関する100の提案を紹介しています。面接担当者や採用活動に関わる人にとって、採用面接の実際の現場と本質を明確にし、経験の浅い人には最初のステップとして、ベテランには新たな学びの機会を提供することを目指しています。
28.『予算ゼロでも最高の人材が採れるまちがえない採用』

読者の会社の採用に関連する課題や懸念を具体的に挙げ、一般的な採用における共通の苦労を共有し、これらの解決策となる方法や提案を紹介しています。著者が1年半で68人を採用し、採用単価を非常に低く抑えた自身の経験を共有し、この成功に基づいて、楽に優秀な人材を採用するための方法を提案しています。
29.『採用ブランディング完全版』

応募数の不足、内定辞退率の高さ、応募者の質の低さ、定着率の悪さといった課題を解決するための鍵は「採用ブランディング」であると示唆しています。採用ブランディングを適用することで、「人材不足の解消」から「売上向上」まで、劇的な成果を迅速に達成できると主張しています。本書では、「21の法則」と採用ウェブサイト構築のための効果的なテクニックを詳述しています。
30.『成功事例でわかる 小さな会社の「採用・育成・定着」の教科書』

制約のある中小企業が「求める人材を採用、育成、定着させる」ための方法を、具体的な事例を通じて解説しています。企業の理想像と求める人材像を明確にし、それに基づいて教育システムやOJT計画を作成・実施する方法を示しています。
31.『「うちの会社にはいい人が来ない」と思ったら読む 採用の問題解決』

良い人材がなかなか集まらないと感じている企業に向けて、その原因を分析し、具体的な解決策を提示しています。採用活動における課題を克服し、求める人材を獲得するためのヒントを提供します。
32.『動画とAIで変わる最新人材採用術(人材難、採用難を乗り切る新常識!)』

人材獲得が困難な現代において、動画やAIといった最新テクノロジーを活用した採用手法を紹介しています。採用活動の効率化や効果向上に役立つ情報が得られるでしょう。
33.『JTの変人採用 「成長を続ける人」の共通点はどこにあるのか』

日本たばこ産業(JT)が行っているユニークな採用活動、「変人採用」に焦点を当て、成長し続ける人材に共通する特徴を探っています。従来の採用基準にとらわれない、新しい人材の見つけ方や評価の仕方を学ぶことができます。
34.『まんがでわかるコンピテンシー面接』

採用面接の手法の一つであるコンピテンシー面接について、漫画形式で分かりやすく解説しています。コンピテンシー面接の基本的な考え方や進め方を手軽に学ぶことができます。
35.『採用ブランディングのためのデザイン&コンテンツ』

採用活動において、企業の魅力を効果的に伝えるためのデザインやコンテンツの重要性を解説しています。応募者の心に響く採用ブランディング戦略を立案するためのヒントが得られるでしょう。
人事におけるデータとテクノロジーの活用(HRDXとピープルアナリティクス)
ビッグデータやAIの進化は、人事領域にも大きな変革をもたらしています。このセクションでは、従業員の行動データを収集・分析し、生産性の高い個人と組織を育成するためのピープルアナリティクス、そしてデジタル技術を活用した人事戦略(HRDX)について学ぶための書籍をご紹介します。
36.『ピープルアナリティクスの教科書』

従業員の行動データを収集・分析し、生産性の高い個人と組織を育成する「ピープルアナリティクス」に焦点を当てています。日本の企業における実践的な方法を、この分野の第一人者が解説し、サイバーエージェントや日立といった企業の事例研究も含まれています。この書籍は、人事担当者がデータに基づいた意思決定を行うための具体的な手法を学ぶ上で非常に役立ちます。
37.『データ・ドリブン人事戦略』

AI時代において人事部門がなぜデータドリブンになる必要があるのか、そしてどのようにテクノロジーを活用すべきかを解説しています。AI時代における人事の将来の役割を探り、技術革新に適応できる組織を構築するための指針を提供しています。データ活用を通じて戦略目標を達成し、組織に価値を付加する方法を学ぶことができます。
38.『DXの教養 デジタル時代に求められる実践的知識』

デジタル時代を生き抜くために必要となるDXに関する基礎知識を幅広く解説しています。人事担当者がDXの基本を理解し、関連する取り組みに積極的に関与するための土台となります。
39.『人事のためのデータサイエンス』

人事領域におけるデータサイエンスの応用について探求している書籍です。人事データを科学的に分析し、より高度な意思決定を行うための知識とスキルを習得するのに役立つでしょう。
組織能力と企業文化の構築
組織の持続的な成長には、効果的な組織能力の開発と、従業員が意欲的に働ける企業文化の醸成が不可欠です。このセクションでは、組織開発の理論と実践、理想的な職場環境の構築、多様性の活用、そして組織のパーパス(目的)の明確化について学ぶための書籍をご紹介します。
40.『組織開発の探究 理論に学び、実践に活かす』

組織開発の100年の歴史を、その哲学的な起源から手法の進化まで辿り、包括的な理解を提供することを目指しています。単なるテクニックに留まらず、組織開発の本質を深く理解するための必読書と言えるでしょう。
41.『DREAM WORK PLACE―だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる』

ルイス・ヴィトンやユニリーバなど、世界中の成功企業のケーススタディを通じて、才能を引きつけ、価値を生み出すオーセンティックな組織を構築するための秘訣を明らかにしています。スキルや経験だけでなく、人間的な能力を重視する組織作りのヒントが満載です。
42.『自然経営 ダイヤモンドメディアが開拓した次世代ティール組織』

日本でいち早くティール組織を導入したダイヤモンドメディアの事例を中心に、「ティール組織」の実践的なガイドを提供しています。従業員を単なるロボットとして扱うのではなく、自律的な個人を育成し、組織を強化することの重要性を説いています。
43.『U理論―過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術』

過去の経験や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出すための方法論である「U理論」を解説しています。経営、哲学、心理学、認知科学、宗教など、多様な分野の知見を統合したこの理論は、組織や個人の変革を深く理解するための鍵となります。
44.『ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える』

Googleの人事担当責任者によって書かれ、採用、育成、評価など、Googleの人事慣行の内部構造を明らかにしています。創造性を育む新しい「働き方」の原則を学ぶことができます。
45.『Measure What Matters 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR』

Google初期に投資した伝説的なシリコンバレーの投資家ジョン・ドーアが、グローバルレベルで競争するためのシンプルで信頼性の高い方法であるOKR(Objectives and Key Results)について解説しています。OKRの意義、組織的な利点、具体的な導入方法を、GoogleやIntelなどの豊富な事例とともに学ぶことができます。
46.『自主経営組織のはじめ方―現場で決めるチームをつくる』

自己管理の基本的な概念から組織構造、マネージャーやコーチの役割、コミュニケーション方法まで、自己管理について徹底的に解説しています。Buurtzorgなどの事例や、15年以上にわたり様々な組織を支援してきたコンサルタントの洞察に基づいています。
47.『マッキンゼー流 最高の社風のつくり方』

20年以上の研究に基づき、サウスウエスト航空やアップルストアのような伝説的な文化を持つ企業の従業員の洞察を紹介しながら、優れた企業文化を構築するためのシンプルな科学を明らかにしています。「モチベーション」「報酬」「行動」の関係性を科学的な視点から分析しています。
48.『多様性の科学』

生産性向上を目指す組織改革において、画一的な視点しか持たないグループの欠点と危険性を強調しています。多様性を日常業務に取り入れることの重要性を説き、「シャドーボード」や無意識の偏見の影響といった興味深いケーススタディを通じて、多様性の基本的な理解から実践的な内容までを提供しています。
49.『パーパス・ドリブンな組織のつくり方 発見・共鳴・実装で会社を変える』

組織と個人の幸福度と生産性の両方を高める「パーパス・ドリブン」な組織を目指すプロセスを解説しています。発見、共鳴、実装の3つのステップを概説し、パーパス・ドリブンなアプローチを成功させた日本の企業の豊富な事例を紹介しています。
50.『恐れのない組織 「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』

心理的安全性研究の第一人者であるハーバード大学教授エイミー・エドモンドソンが、ピクサーや福島第一原子力発電所といった様々な事例分析を通じて、組織が効果的に機能するために必要な条件を探求しています。従業員の才能を開花させ、組織の未来を守るために何が必要かを理解するためのケーススタディを提供し、マネージャーやリーダーの役割、そしてよくある誤解について実践的な洞察を与えています。
51.『ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』

マネジメントの常識を覆す次世代型組織であるティール組織について解説しています。階層型組織とは異なる、自主性と目的を重視する新しい組織のあり方を学ぶことができます。
52.『1 on 1 ミーティング「対話の質」が組織の強さを決める』

上司と部下の間で行われる1on1ミーティングにおいて、「対話の質」が組織の強さを決定づけるという考え方を提唱しています。効果的な1on1ミーティングの進め方や、対話を通じて部下を成長させるためのヒントを提供します。
53.『なぜ人と組織は変われないのか ハーバード流 自己変革の理論と実践』

組織や個人が変化に抵抗する根本的な理由を、ハーバード大学の研究に基づいて解説しています。変化を起こすための理論と実践的なアプローチを学ぶことができます。
54.『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』

組織文化を可視化し、理想の文化を構築するための「カルチャーモデル」を紹介しています。組織文化の重要性を理解し、戦略的に文化を形成・変革するための知識と手法を提供します。
55.『だから僕たちは、組織を変えていける ーやる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた』

従業員のモチベーションを高め、「やさしいチーム」を作ることで、組織をより良い方向へ変革していく方法を解説しています。心理的な安全性に配慮した組織作りのヒントが得られるでしょう。
56.『チームワーキング ケースとデータで学ぶ「最強チーム」のつくり方』

実際のケーススタディとデータに基づいて、「最強のチーム」を作るための要素やプロセスを分析しています。チームワークを高め、成果を最大化するための具体的な方法を学ぶことができます。
57.『「データと対話」で職場を変える技術 サーベイ・フィードバック入門』

従業員サーベイとフィードバックを効果的に活用し、データに基づいた対話を通じて職場環境を改善していくための入門書です。組織開発におけるデータ活用の基礎を学ぶことができます。
58.『心理的安全性のつくりかた』

組織において心理的安全性をどのように構築し、維持していくかを解説しています。従業員が安心して意見を発言し、挑戦できる環境を作るための具体的なステップを学ぶことができます。
人事プロフェッショナルとしての経営・ビジネス感覚の向上
人事担当者が組織内でより戦略的な役割を果たすためには、人事の専門知識だけでなく、経営やビジネス全般に関する深い理解が不可欠です。このセクションでは、起業、ビジネスモデル、マネジメントの基礎、そして働き方の未来について学ぶための書籍をご紹介します。
59.『入門 起業の科学』

2017年秋に出版された『起業の科学 スタートアップサイエンス』のエッセンスを凝縮した入門書です。専門用語を最小限に抑え、「成功に至る起業のプロセス」全体を分かりやすく解説しています。これから起業を考えている方だけでなく、新規事業担当者にとっても有益な一冊です。
60.『ビジネスモデル for Teams 組織のためのビジネスモデル設計書』

世界的ベストセラー『ビジネスモデル・ジェネレーション』の続編です。ビジネスモデル・キャンバスを「組織とチーム」に応用し、その可能性を最大限に引き出すための方法を、戦略から実践まで幅広く解説しています。チームワークの強化や組織全体の戦略策定に役立つでしょう。
61.『プロフェッショナル マネジャー』

「経営の鬼」と呼ばれ、ITTのCEOとして14年半の連続増益を達成したハロルド・ジェニーンの回顧録です。長らく絶版となっていた幻の名著が2004年に復刊し、経営の本質について深く考えさせられます。マネジメントの普遍的な原則を学ぶ上で貴重な一冊です。
62.『リデザイン・ワーク 新しい働き方』

「Thinkers50」で世界的に影響力のある経営思想家トップ15にランクインした著者が、世界中のリーディングカンパニーとのコンサルティングを通じて開発した「新しい働き方を再設計するための4段階プロセス」を解説しています。日本の高齢化社会におけるウェルビーイング経営や働き方の再考を促します。
63.『人材育成の悩みをゼロにする 人材育成マネジメントの教科書』

社員と企業の成長を目指す人事・経営層・管理職向けに、「人材育成マネジメント」のポイントを解説します。労働力不足の中、人材育成が進まない企業の悩みを解決するため、社員の自発性、目標明確化、実践の3点を重視したマネジメントを提唱。特に、人事評価と連動する「人材育成面談」のコツを、層別の留意点や事例と共に分かりやすく解説し、人材育成の課題解決を支援します。
64.『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』

脳科学とロボット工学の専門家が、幸福のメカニズムを解明し、「やってみよう!」「ありがとう!」「なんとかなる!」「自分らしく!」という4つの幸福因子を探求しています。従業員の幸福度を高めるためのヒントが得られるでしょう。
65.『心理学的経営 個をあるがままに生かす』

リクルートで人間の「感情」と「個性」を深く探求してきた著者が、30年の実践と研究に基づき、「個をあるがままに生かす」という全く新しい経営理論を提唱しています。1993年に初版が発行されて以来、人材マネジメントの礎として高く評価されています。
66.『解像度を上げる』

論理的に思考し、独自の洞察を示す「解像度の高い人」が、どのように情報を収集し、行動に移すかを探求しています。「深さ」「広さ」「構造」「時間」という4つの視点から物事を考える方法や、「48のパターン」に基づいた実践的なアプローチを紹介しています。
67.『数理モデル思考で紐解く RULE DESIGN』

組織や社会における一見予測不可能な「人間の行動」を、ルールの法則に従って整理しています。ルールデザインの失敗の原因や、目的を効果的に達成するために必要なメカニズムとフィードバックを、数理分析の手法に基づいて科学的に議論しています。
68.『「研修評価」の教科書』

人材開発と組織開発の専門家である著者が、「数字」と「物語」の両面から研修評価の実践的なアプローチを議論しています。質的なデータ収集だけでなく、実践的な測定と評価を行う「混合評価」について解説しています。
69.『若手育成の教科書』

若手社員の育成に特化した書籍です。効果的な育成方法や、若手社員の成長を促進するための具体的なアプローチについて学ぶことができます。
労務課題への対応(スタートアップなど)
組織の規模や成長段階によって、人事・採用が直面する課題は異なります。このセクションでは、特にスタートアップやベンチャー企業における労務管理の課題に対応するための書籍をご紹介します。
70.『これだけは知っておきたい!スタートアップ・ベンチャー企業の労務管理』

多くのベンチャー企業の労務管理を支援してきた著者が、ベンチャー企業の成長段階ごとに、体系的かつ実践的に労務管理を解説しています。ケーススタディも豊富で、副業や複数業務を兼務する人事担当者、そしてベンチャー企業の経営者やマネジメント層にとって貴重な情報源となるでしょう。
まとめ
これらの書籍は、人事・採用のプロフェッショナルが、それぞれの専門分野における知識とスキルを深め、変化の激しい現代において組織の成長に貢献するための力となるでしょう。継続的な学習を通じて、人事・採用の専門家は、より効果的な戦略を策定し、複雑な課題を乗り越え、最終的には組織の成功に大きく貢献することができます。今回ご紹介した70冊のうち、特に気になったものから手に取って読み進めてはいかがでしょうか。
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