
採用につながる第一歩|オープンカンパニーとは?
近年、日本の学生のキャリア形成支援や企業の採用活動において、「オープンカンパニー」という言葉が注目されています。これは、学生が本格的な就職活動を開始する前の段階で、企業や業界についての理解を深めるための新しい取り組み方を指します。特に、政府や関連機関による学生のキャリア形成支援活動に関する指針の変更に伴い、その重要性は増しています 。
本稿では、「オープンカンパニー」の定義、目的、主な特徴、従来のインターンシップとの明確な違い、導入された背景、具体的なプログラム内容、そして学生と企業双方にとってのメリットについて、包括的に解説します。この理解は、キャリア形成の初期段階にある学生や、効果的な採用広報戦略を検討する企業にとって不可欠なものとなるでしょう。
【このシリーズを読んでほしい人!】
・オープンカンパニーの企画・運営を検討している、または既に行っている担当者
・母集団形成の施策を考えている採用担当者
・オープンカンパニーにおける学生情報の取り扱いルールを確認したい担当者
【このシリーズを読むことでのベネフィット】
・オープンカンパニーの概要を把握できる
・オープンカンパニーとインターンシップの違いがわかる
・企業・学生双方のメリットがわかる
目次
- オープンカンパニーとは?
- オープンカンパニーの主な特徴
- インターンシップとの違いを徹底比較
- オープンカンパニー導入の背景
- オープンカンパニーの一般的なプログラム内容
- 学生にとってのメリット
- 企業にとってのメリット
- まとめ
オープンカンパニーとは?
オープンカンパニーは、主として企業、就職情報会社、大学のキャリアセンターなどが主催するキャリア形成支援プログラムの一種です 。その本質は、大学が受験生に対して学校を紹介する「オープンキャンパス」の企業・業界版と捉えることができます 。具体的には、個別の企業や特定の業界に関する情報提供やPRを目的とした説明会やイベント形式のプログラムを指します 。
オープンカンパニーの主たる目的は、学生に対して企業や業界、あるいは特定の職種に関する情報を提供し、その理解を深めてもらうことにあります 。これは、学生が自身のキャリアを主体的に考え、将来の選択肢を探るための「キャリア教育」としての側面を強く持ちます 。現場従業員による講演や交流、職場見学などを通じて、業界の構造や働く環境、多様な働き方についてのリアルな情報を提供し、学生のキャリア観の醸成を支援することが意図されています 。
一方で、企業側にとっては、自社の事業内容や魅力を学生に伝え、広報活動(PR)を行う機会でもあります 。将来の候補者となりうる学生に対して早期に自社を知ってもらい、興味・関心を喚起することも目的の一つと言えます 。
しかし、最も重要な点は、オープンカンパニーは採用選考活動とは明確に一線を画すものであるということです 。その目的はあくまで学生のキャリア形成支援と情報提供であり、参加学生を採用目的で評価したり、選考プロセスに直接結びつけたりすることは想定されていません 。この「非採用選考」という原則が、オープンカンパニーを定義づける上で基礎的な要素となります。この明確な区分けは、企業にとっては採用活動の初期段階におけるブランディングや認知度向上を主眼とし、学生にとっては評価されるプレッシャーなく純粋な情報収集や業界研究に集中できる場を提供するという、双方にとっての戦略的な位置づけを可能にしています。
オープンカンパニーの主な特徴
オープンカンパニーは、その定義と目的に基づき、いくつかの明確な特徴を持っています。
実施期間
一般的に、半日や1日といった短期間で完結するプログラムが大半です 。複数日にわたる場合もありますが 、その場合でも後述する就業体験は必須ではありません 。この短さが、学生にとっては学業との両立を容易にし、気軽に参加できる要因となっています 。
プログラム内容(就業体験の非必須)
内容の中心は、企業説明会、業界研究セミナー、社員による講演会や座談会、質疑応答、オフィスや工場の見学など、情報提供や交流が主となります 。簡単なグループワークやワークショップが含まれることもありますが 、実際の業務を体験する「就業体験」は必須要素ではありません 。
対象者
学部生、修士・博士課程の学生など、学年や専攻を問わず、原則として全ての学生が対象となります 。これにより、企業は大学1、2年生といった低学年の段階から学生と接点を持つことが可能になります 。
実施時期
開催時期に特定の定めはなく、年間を通じて実施可能です 。ただし、学生の学業に配慮し、休日や長期休暇期間(特に夏季休暇 )に開催されたり、オンライン形式を活用したりするケースが多く見られます 。
参加の容易さ
一般的に、参加にあたって厳しい選考が行われることは少なく、先着順などで参加者が決まることが多いです 。これは、学生にとって参加へのハードルが低いことを意味します 。
学生情報の取り扱い
オープンカンパニーを通じて企業が取得した学生に関する個人情報は、その後の採用選考活動に利用することは原則として認められていません 。参加学生の情報を本エントリーとして扱ったり、採用目的で評価したりすることはできません 。このルールは、オープンカンパニーが採用選考プロセスから切り離された活動であることを担保する上で極めて重要です。
これらの特徴、すなわち短期間、全学年対象、参加の容易さ、そして採用選考との明確な分離(特に情報利用の制限)は、オープンカンパニーが広範な学生層に向けた、低リスクかつ低コミットメントな「入口」としての役割を果たすように設計されていることを示しています。企業にとっては広範なリーチと早期の認知度向上の機会となり、学生にとっては多くの選択肢を効率的に、かつ評価を気にすることなく探求できる場となるのです。
インターンシップとの違いを徹底比較
オープンカンパニーという概念が導入された背景には、従来の「インターンシップ」という言葉が指す内容が多様化し、本来の「就業体験」を伴わない単なる説明会なども含まれるようになり、学生や企業の間で混乱が生じていたという問題がありました 。特に、実質的には会社説明会であるにも関わらず「1dayインターンシップ」などと呼ばれていたプログラムが、その代表例です 。
この状況を是正し、学生のキャリア形成支援活動をより明確にするため、2025年卒業・修了予定者対象の活動から、新たな定義と分類が導入されました 。この分類において、オープンカンパニーは「タイプ1」と位置づけられ、就業体験を伴う本来の意味でのインターンシップ(タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ、タイプ4:高度専門型インターンシップ)とは明確に区別されることになりました 。
オープンカンパニーと、就業体験を伴うインターンシップ(タイプ3・4)の主な違いを以下の表にまとめます。
オープンカンパニーとインターンシップ(タイプ3・4)の主な違い
項目 | オープンカンパニー (タイプ1) | インターンシップ(タイプ3・4) |
---|---|---|
目的 | 企業・業界の情報提供、PR、キャリア教育 | 学生の適性・能力の見極め、専門分野における実践力の向上 |
就業体験の有無 | 必須ではない/含まない | 必須(例:タイプ3では実施日数の半分超) |
主な期間 | 半日~1日程度の短期間が多い | タイプ3:汎用型5日以上、専門型2週間以上 タイプ4:2ヶ月以上 など、最低期間の定めあり |
対象学年 | 全学年対象(学年不問) | 学部3・4年生、修士1・2年生などが主対象(制限あり) |
取得した学生情報の採用活動への活用 | 活用不可 | 活用可能 |
このように、オープンカンパニーとインターンシップ(タイプ3・4)は、その目的、内容(特に就業体験の有無)、期間、対象学年、そして最も重要な点として、得られた学生情報の採用活動への活用可否において、根本的に異なります。この厳格な定義と区分けは、単なる分類以上の意味を持ちます。これは、学生が参加する活動の性質(情報収集・学習なのか、あるいは評価を含む就業体験なのか)を明確に理解し、誤解なくキャリア形成を進められるようにするための、ある種の標準化・ルール化の試みと言えるでしょう。これにより、以前のような「インターンシップ」という名称の下での曖昧さが解消され、学生にとってより透明性の高い情報が提供されることを目指しています。
オープンカンパニー導入の背景
オープンカンパニーというカテゴリーが正式に導入された背景には、いくつかの要因が複合的に絡み合っています。
第一に、「インターンシップ」という言葉の定義が曖昧になっていた点が挙げられます 。本来、インターンシップは学生が企業で就業体験を積むことを指す言葉でしたが、実際には企業説明会や短時間のワークショップなど、就業体験を伴わない多様なプログラムまでもが「インターンシップ」として実施されるようになり、その実態と名称が乖離していました 。特に「1dayインターンシップ」と呼ばれる形式は、実質的に会社説明会であることが多く、学生にとっても企業にとっても、その位置づけが不明確でした 。
第二に、このような曖昧さを解消し、学生のキャリア形成支援活動をより体系的に整理する必要性が高まったことです 。学生が参加するプログラムの目的や内容、期待される成果を明確にすることで、より効果的なキャリア選択を支援しようという動きが生まれました。
第三に、こうした問題意識を背景に、政府や経済界、大学関係者などが連携し、学生のキャリア形成支援活動に関する新たな枠組みが設けられました 。経済産業省、文部科学省、厚生労働省の三省合意(「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」)や、経団連と大学側で構成される「産学協議会」などでの議論を経て 、2025年卒業・修了予定の学生から適用される「学生のキャリア形成支援活動」の4類型が定義されました 。
この4類型は以下の通りです
タイプ | カテゴリー | 目的 |
タイプ1 | オープン・カンパニー | 企業・業界の説明会、イベント |
タイプ2 | キャリア教育 | 大学の授業・講義、企業の教育プログラム、産学連携プログラムなど |
タイプ3 | 汎用的能力・専門活用型インターンシップ | 職場での実務体験を伴う |
タイプ4 | 高度専門型インターンシップ | 特に高度な専門性を要する実務体験 |
参考:文部科学省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方(三省合意)」
この枠組みの中で、オープンカンパニーはタイプ1として明確に定義され、従来「1dayインターンシップ」などと呼ばれていた情報提供中心の短期間プログラムが、このカテゴリーに整理・標準化されることになりました 。
さらに、労働人口の減少や社会の変化といったマクロな環境変化も背景にあります。企業は自律的にキャリアを考え行動できる人材(キャリア自律)を求める傾向が強まり 、学生も早期から自身のキャリアについて深く考える必要性が増しています 。オープンカンパニーは、こうした早期のキャリア探索の第一歩として、重要な役割を担うことが期待されています 。
このように、オープンカンパニーの導入は、単なる名称整理にとどまらず、インターンシップの本来の意義を取り戻し、学生のキャリア形成支援のあり方をより明確で透明性の高いものへと変革しようとする、関係各所による構造的な取り組みの結果であると言えます。
オープンカンパニーの一般的なプログラム内容
オープンカンパニーは情報提供とPRを主目的とするため、そのプログラム内容は多岐にわたりますが、一般的には以下のような要素で構成されます。これらは、学生が短時間で企業や業界への理解を深め、働くことへのイメージを具体化できるよう工夫されています。
基本的な情報提供コンテンツ
企業・業界説明
企業の事業内容、ビジネスモデル、経営理念、組織文化、業界全体の構造や動向、将来性などを解説します 。単なる採用PRではなく、企業そのものの成り立ちや社会における役割を伝えることが重視されます 。
職務内容紹介
具体的な職種や部署の仕事内容、求められるスキル、キャリアパス、社員の1日のスケジュールなどを紹介します 。現場の様子を伝える動画などが用いられることもあります 。
対話・体験型コンテンツ
社員との交流
現場で働く社員(特に若手社員やOB/OG)との座談会、質疑応答、パネルディスカッション、交流会などが設けられます 。これにより、学生はウェブサイトなどでは得られないリアルな情報や社内の雰囲気に触れることができます 。
職場見学
オフィス、工場、研究所、店舗など、実際に業務が行われている現場を見学する機会が提供されることがあります 。
参加型・エンゲージメント向上コンテンツ
ワークショップ・グループワーク
業界や仕事内容の理解を深めるための簡単なワークショップやグループディスカッションが実施されることがあります 。例えば、架空の課題に対する解決策を考える、ビジネスゲームや謎解きゲーム形式で企業理解を促す、自己分析やキャリアプランニングに関するワークを行う、といった形式が考えられます 。
プログラムは、対面形式だけでなく、オンライン形式でも開催されます 。オンライン開催は、地理的な制約を受けずに多くの学生が参加できるメリットがあります 。
具体的な企業事例
テレビ業界
若手社員による仕事紹介、質疑応答(対面・オンライン)
建設業界
最先端の研修施設見学、施工管理などの職業体験(教育プログラム体験)
金融業界
銀行業務体験シミュレーション(スタンダード/データサイエンスコース)、成果発表会、行員との座談会(オンライン)
自動車業界
技術系・事務系別のオンラインワークショップ、エンジニアとの座談会
小売業界
ビジネスモデル解説、教育制度紹介、自己分析・面接対策など就活フェーズ別コンテンツ(オンライン)
これらのプログラム内容は、就業体験を伴わないという制約の中で、いかに学生の興味を引きつけ、企業や業界への理解を促進し、ポジティブな印象を形成するかに主眼が置かれています。多様な形式を組み合わせることで、短時間でも記憶に残りやすい、効果的な情報伝達を目指していると言えるでしょう。
学生にとってのメリット
オープンカンパニーへの参加は、キャリア形成の初期段階にある学生にとって、多くのメリットをもたらします。

早期からの情報収集と理解促進
大学1、2年生など、学年を問わず参加できるため、早い段階から様々な業界や企業、職種について知ることができます 。これにより、本格的な就職活動が始まる前に、幅広い選択肢の中から自身の興味・関心を探るための基礎的な知識(業界研究・企業研究)を得ることが可能です 。
企業・仕事への深い理解
ウェブサイトやパンフレットだけでは得られない、企業のビジネスモデル、事業内容、社風、働く環境、社員の働き方など、より具体的で詳細な情報を得ることができます 。
キャリア観の醸成
様々な企業の取り組みや社員の話を聞くことを通じて、社会や仕事に対する視野が広がり、自身の適性や価値観、将来のキャリアプランについて考えるきっかけを得られます 。これは、その後のインターンシップ参加や就職活動における企業選びの軸を定める上で役立ちます 。
リアルな情報の入手
現場で働く社員と直接対話する機会を通じて、仕事のやりがいや厳しさ、職場の雰囲気など、リアルな情報を得ることができます 。これにより、「働く」ことへの具体的なイメージを持つことができます 。
参加しやすさと心理的安全性
半日や1日といった短期間での開催が多いため、学業やアルバイトなど他の活動との両立がしやすく、スケジュール調整が容易です 。また、多くの場合、参加にあたって選考がなく 、採用選考を目的としていないため 、評価されるプレッシャーを感じることなく、気軽に情報収集に専念できます。
ミスマッチの防止
早期に企業の実態に触れることで、自身の興味や適性と企業との相性について考える機会が得られ、将来的な入社後のミスマッチを防ぐ一助となります 。
総じて、オープンカンパニーは学生にとって、低リスクかつ効率的に多様なキャリアの可能性を探求できる貴重な機会を提供します。まるで様々な料理を少しずつ試食できる「テイスティングメニュー」のように、多くの企業や業界を比較検討し、自身の方向性を見出すための第一歩として機能します。特に、採用選考とは切り離されているという点が、学生が安心して参加し、純粋な好奇心から学びを得ることを可能にする重要な要素となっています。
企業にとってのメリット
企業がオープンカンパニーを実施することにも、多くの戦略的なメリットが存在します。

早期の学生との接点構築
学年を問わず参加を呼びかけられるため、就職活動を本格化させていない大学1、2年生を含む幅広い学生層と、早期段階から接点を持つことができます 。これにより、将来有望な人材候補に対して、早い時期から自社への認知と興味・関心を醸成することが可能になります 。特に、大手企業に比べて知名度で劣る中小企業にとっては、自社を知ってもらうための貴重な機会となり得ます 。
企業ブランディングと認知度向上
自社の事業内容、魅力、文化などを直接学生に伝えることで、企業イメージの向上や認知度の拡大に繋がります 。ポジティブな体験を提供できれば、参加学生による口コミ効果も期待でき、採用ブランディングとしての価値も高まります 。将来的なファン(自社に好意的な学生)の育成にも繋がります 。
効率的な広報活動
就業体験を伴うインターンシップと比較して、企画・運営にかかる準備や人的コストが少なく済む傾向があります 。短期間で実施できるため、複数回の開催も容易であり、より多くの学生に対して効率的に情報を届けることが可能です 。参加へのハードルが低いため、集客しやすいという利点もあります 。
将来的な採用への間接的効果
オープンカンパニーで得た学生情報を直接採用選考に利用することはできませんが 、ここで得た企業への理解や好意的な印象は、学生が将来インターンシップや本選考に応募する際の動機付けとなり得ます。結果的に、企業と学生双方の理解に基づいた、より質の高いマッチング(ミスマッチの低減)に繋がる可能性があります 。
社員の育成とモチベーション向上
説明会や座談会などで、若手社員をはじめとする従業員が自身の仕事や会社について学生に語ることは、彼らにとっても良い刺激となり、自身の業務や企業理念を再認識する機会となります 。これは、社員のモチベーション向上や成長を促す効果も期待できます 。
学生ニーズの把握
学生との直接的な対話を通じて、彼らが企業やキャリアに対してどのような関心や疑問を持っているのかを把握することができます 。これは、今後の採用戦略やプログラム内容の改善に活かせる貴重な情報となります 。
企業にとってオープンカンパニーは、直接的な採用ツールではなく、むしろ中長期的な視点での「種まき」としての意味合いが強い活動です。学生情報の採用活用が制限されているからこそ、企業は短期的な採用成果ではなく、ブランド構築、早期からの関係性構築、そして将来の採用プール全体の質向上といった、より戦略的な目標達成のための手段としてオープンカンパニーを活用することが求められます。
まとめ
オープンカンパニーは、近年の日本の採用・就職活動の環境変化の中で新たに定義された、学生のキャリア形成支援活動の一類型(タイプ1)です。その本質は、大学のオープンキャンパスのように、企業や業界が学生に対して情報を提供し、理解を深めてもらうためのイベントや説明会にあります 。
最も重要な特徴は、就業体験を必須とせず、そこで得られた学生情報を採用選考活動に利用することが原則禁止されている点です 。これにより、オープンカンパニーは、就業体験を通じて適性を見極めたり、採用選考に繋がったりする可能性があるインターンシップ(タイプ3・4)とは明確に区別されます。
学生にとっては、学年を問わず、評価のプレッシャーなく、短期間で効率的に多様な企業や業界について学べる、低リスクな探索の機会となります 。キャリアについて考え始める第一歩として、非常に有効な手段と言えるでしょう。
企業にとっては、採用選考とは切り離された形で、早期から幅広い学生層に自社の魅力を伝え、認知度を高めるための重要なブランディング及び広報活動の機会となります 。将来の採用候補者となる可能性のある学生との初期接点を築き、中長期的な関係構築の基盤を作る活動と位置づけられます。
オープンカンパニーの制度化は、従来の曖昧な「インターンシップ」の概念を整理し、学生と企業の間の初期接触における透明性を高め、より構造化されたキャリア形成支援を目指す動きの表れです。これは、変化する労働市場と学生のニーズに対応し、大学から社会への移行をより円滑かつ効果的にするための、日本の採用・就職システムにおける一つの進展を示していると言えるでしょう。

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