【2025年最新版】人事業務効率化ツール25選!中小企業から大企業まで、失敗しない選び方を徹底解説

最終更新日:2025年10月8日

現代のビジネス環境は、労働人口の減少、働き方の多様化、グローバル競争の激化という大きな変化に直面しています。企業が持続的に成長するためには、経営資源である「ヒト」の価値を最大限に引き出す「戦略的人事」への変革が不可欠です。

特に2025年においては、人事業務の効率化は「推奨」から「必須」へと変わりつつあります。その背景には、生産性向上の必要性、多様な働き方への対応、人的資本経営とデータ活用の重要性、そして頻繁な法改正への迅速な対応といった複雑な課題があります。

本記事では、これらの課題を解決し、人事部門が戦略的な役割に注力できるようになるための具体的な手段として、最新のHRテックツール25種類を厳選してご紹介します。ツールの選び方から活用法まで解説します。

目次

人事業務効率化ツール(HRテック)とは?

「HRテック」という言葉を耳にする機会は増えましたが、その本質を正しく理解しているでしょうか。このセクションでは、HRテックの基本的な定義から、その機能、そして導入がもたらすメリット・デメリットについて詳しく解説します。

HRテックの定義と主な機能領域

HRテック(HR Tech)とは、「Human Resources(人事)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語です。クラウド、AI(人工知能)、ビッグデータ解析といった最先端のテクノロジーを活用して、採用、労務、勤怠管理、給与計算、人材育成、評価といった人事領域のあらゆる業務を効率化・高度化するサービスやソリューションの総称です。

従来、紙やExcelで行われていた煩雑な人事業務をデジタル化・自動化することで、人事担当者を定型業務から解放し、より戦略的な業務に集中させることを主な目的としています。HRテックがカバーする領域は非常に広く、主に以下の7つのカテゴリーに分類されます。

人事業務効率化ツールカテゴリー

これらの領域は独立しているわけではなく、互いに連携することで、より大きな効果を発揮します。例えば、勤怠管理システムのデータを給与計算システムに自動連携させたり、人事評価システムの結果を人材育成や配置に活用したりすることが可能です。

HRテック導入のメリットとデメリット

HRテックの導入は多くのメリットをもたらしますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。導入を成功させるためには、両側面を正しく理解し、対策を講じることが重要です。

メリット

1.圧倒的な業務効率化とコスト削減
給与計算や勤怠管理などの定型業務を自動化することで、作業時間を大幅に削減できます。これにより、人件費の削減や、人事担当者の高付加価値業務へのシフトが可能になります。

2.データに基づいた戦略的人事の実現
従業員のスキル、経歴、評価、エンゲージメントといった人材データを一元管理・可視化できます。これにより、客観的なデータに基づいた人材配置、育成計画、離職防止策の立案など、戦略的な意思決定が可能になります。

3.コンプライアンスの強化とリスク軽減
頻繁な法改正にシステムが自動でアップデート対応するため、常に最新の法令に準拠した業務運用が可能となり、コンプライアンス違反のリスクを低減します。

4.従業員エクスペリエンス(EX)の向上
従業員自身がスマートフォンなどから各種申請や情報確認を行えるようになることで、手続きの煩雑さが解消されます。また、公平な評価やキャリア開発の機会が提供されることで、従業員の満足度やエンゲージメントの向上が期待できます。

デメリット

1.導入・運用コスト
クラウド型サービスが主流となり導入のハードルは下がっていますが、それでも初期費用や月額利用料が発生します。費用対効果を慎重に見極める必要があります。

2.社内への浸透・定着の難しさ
新しいシステムの導入には、従業員への教育や利用促進が不可欠です。操作が複雑であったり、導入目的が共有されていなかったりすると、十分に活用されずに形骸化してしまう可能性があります。

3.システム間の連携問題
複数のHRテックツールを導入する場合、システム間のデータ連携がスムーズに行えないと、かえって業務が煩雑になることがあります。API連携の可否などを事前に確認することが重要です。

4.セキュリティリスク
従業員の個人情報という機密性の高いデータをクラウド上で扱うため、堅牢なセキュリティ対策が施されたサービスを選ぶことが絶対条件です。

これらのデメリットは、適切なツール選定と計画的な導入プロセスによって十分に克服可能です。次のセクションでは、失敗しないための具体的な選び方について解説します。

【失敗しない】人事業務効率化ツールの選び方と比較ポイント

数多くのHRテックツールの中から、自社に最適なものを選ぶのは容易ではありません。ここでは、導入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないための、6つの重要な比較ポイントを解説します。

人事業務効率化ツールの選び方と比較ポイント

1. 導入目的と解決したい課題を明確にする

最も重要なのは、「何のためにツールを導入するのか」という目的を明確にすることです。「勤怠管理の集計作業をなくしたい」「採用の歩留まりを改善したい」「従業員のスキルを可視化して適材適所を実現したい」など、具体的な課題をリストアップしましょう。目的が明確であれば、必要な機能の優先順位がおのずと決まり、ツール選定の軸がぶれません。

2. 自社の規模と業務フローに合っているか

ツールの機能は、対象とする企業規模(従業員数)によって大きく異なります。中小企業向けのシンプルな機能のツールもあれば、大企業向けの複雑な権限設定や多言語対応が可能なツールもあります。また、自社の既存の業務フローを大きく変える必要があるのか、それとも現状のフローに合わせて柔軟に設定できるのかも重要な確認ポイントです。

3. 他システムとの連携性(API連携など)

人事業務は独立して完結するものではなく、会計システムやグループウェアなど、他のシステムと連携することで、さらなる効率化が図れます。特に、給与計算システムと勤怠管理システム、労務管理システムとの連携は必須と言えるでしょう。各ツールがAPIを公開しており、柔軟なデータ連携が可能かどうかを必ず確認してください。

4. セキュリティとサポート体制

従業員の個人情報という機密情報を扱うため、セキュリティ対策は最も重視すべき項目の一つです。データの暗号化、IPアドレス制限、二要素認証といった機能はもちろんのこと、プライバシーマークやISMS(ISO27001)などの第三者認証を取得しているかどうかも、信頼性を判断する上で重要な指標となります。

また、導入時の初期設定サポートや、運用開始後の問い合わせに迅速に対応してくれるカスタマーサポート体制が充実しているかも確認しましょう。特に初めてツールを導入する場合は、手厚いサポートが成功の鍵を握ります。

5. 操作性(UI/UX)と従業員への浸透しやすさ

どんなに高機能なツールでも、実際に使う従業員が「使いにくい」と感じてしまっては意味がありません。人事担当者だけでなく、一般の従業員も直感的に操作できるような、シンプルで分かりやすいインターフェース(UI/UX)であることが重要です。多くのツールでは無料トライアル期間が設けられているため、実際に複数の担当者で操作性を試してみることを強くお勧めします。

6. 料金体系とコストパフォーマンス

料金体系は、主に「初期費用+月額費用」で構成されます。月額費用は、利用する機能や従業員数に応じた従量課金制が一般的です。単純な価格の安さだけで選ぶのではなく、自社の課題を解決するために必要な機能が搭載されており、長期的な視点で見てコストパフォーマンスが高いかどうかを総合的に判断しましょう。

【業務内容別】人事業務効率化ツールおすすめ25選

ここからは、収集した情報と専門家のレビューを基に、2025年最新のおすすめ人事業務効率化ツールを「採用管理」「労務管理」「勤怠管理」といった7つの業務内容別に厳選して紹介します。各ツールの特徴、機能、料金、そして公式サイトのURLを掲載していますので、自社の課題と照らし合わせながら、最適なツール探しの参考にしてください。

採用管理システム(ATS)おすすめ5選

採用管理システム(ATS: Applicant Tracking System)は、募集から応募者の情報管理、選考プロセスの進捗管理、内定者フォローまで、煩雑な採用業務を一元管理し、効率化するツールです。採用担当者の負担を軽減し、候補者とのコミュニケーションを円滑にすることで、採用力の強化に直結します。

ツール名特徴こんな企業におすすめ
HERP Hire「スクラム採用」をコンセプトに、社員全員を巻き込んだ採用活動を推進IT・Web業界、リファラル採用を強化したい企業
HRMOS採用データ活用に強み。専任コンサルタントによる手厚いサポートデータに基づいた採用戦略を立てたい、中途採用が中心の企業
engage初期・月額費用が完全無料。採用サイト作成から求人掲載まで可能コストをかけずに採用を始めたい中小企業、スタートアップ
sonar ATS新卒・中途採用の両方に対応。LINE連携など候補者との接点を強化新卒・中途の両方を採用しており、採用プロセスを統合したい企業
ジョブカン採用管理シンプルな操作性と手頃な価格。ジョブカンシリーズとの連携がスムーズ初めてATSを導入する企業、ジョブカンシリーズの他サービスを利用中の企業


1. HERP Hire

公式サイト: https://herp.co.jp/

「スクラム採用」という独自のコンセプトを掲げ、人事部門だけでなく、現場の社員も巻き込んだ全社的な採用活動を実現するためのプラットフォームです。特にIT・Web業界での導入実績が豊富です。

特徴
SlackやChatworkといったビジネスチャットツールとシームレスに連携できる点が最大の特徴です。現場の社員が使い慣れたツール上で、応募情報の確認や評価の入力、面接日程の調整などを完結できるため、採用プロセスへの参加を促しやすくなります。

主要機能
応募者管理、求人媒体連携、エージェント管理、日程調整、社員紹介(リファラル)管理、採用分析レポート

料金体系
初期費用+月額費用(要問い合わせ)

2. HRMOS採用

公式サイト: https://hrmos.co/

人材大手のビズリーチ社が提供する採用管理システムで、データに基づいた採用活動の可視化と改善を得意としています。専任のカスタマーサクセス担当による手厚いサポートも魅力です。

特徴
採用活動に関するデータを自動で集計・分析する機能が豊富です。どの求人媒体からの応募が効果的か、選考プロセスのどこにボトルネックがあるかなどを可視化し、データドリブンな採用戦略の立案を支援します。

主要機能
応募者管理、進捗管理、求人票管理、分析・レポート機能、人材紹介会社管理

料金体系
要問い合わせ

3. engage

公式サイト: https://en-gage.net/

CMでもおなじみのエン・ジャパン社が提供する、無料で始められる採用支援ツールです。全国で40万社以上が導入しており、特にコストを抑えたい中小企業やスタートアップから絶大な支持を得ています。

特徴
初期費用・月額費用が無料で、求人掲載数も無制限。作成した求人は、IndeedやGoogleしごと検索など複数の求人検索エンジンに自動で連携・掲載されるため、無料で多くの求職者にアプローチできます。

主要機能
採用サイト作成、求人掲載、応募者管理、DM(ダイレクトメッセージ)機能

料金体系
無料(有料オプションあり)

4. sonar ATS

公式サイト: https://sonar-ats.jp/

新卒採用と中途採用の応募者情報を一つのデータベースで管理できる、統合型の採用管理システムです。採用業務の重複や非効率を解消し、一貫性のある採用活動を実現します。

特徴
候補者とのコミュニケーションを円滑にする機能が充実しています。LINEとの連携機能を使えば、学生や若手層にもアプローチしやすく、選考辞退の防止にも繋がります。各選考プロセスの歩留まりを可視化し、改善点を特定しやすいのも強みです。

主要機能
応募者一元管理、LINE連携、採用フロー作成、イベント・面接予約管理、レポート機能

料金体系
要問い合わせ

5. ジョブカン採用管理

公式サイト: https://ats.jobcan.ne.jp/

「ジョブカン」シリーズの一つとして提供されている採用管理システムです。シリーズ共通のシンプルで直感的な操作性が特徴で、ITツールに不慣れな方でも安心して利用を開始できます。

特徴
候補者情報をステータスごとにカンバン方式で管理できるなど、進捗状況が一目で分かりやすい画面設計になっています。月額8,500円からという手頃な価格設定も魅力で、コストを抑えて採用管理を始めたい企業に最適です。

主要機能
候補者情報管理、進捗自動化、求人サイト連携、採用サイト作成

料金体系
月額8,500円〜(機能や候補者登録数に応じたプラン制)


労務管理システムおすすめ5選

労務管理システムは、入退社手続き、社会保険・雇用保険の手続き、年末調整、従業員情報の管理といった、煩雑で専門知識が求められる労務業務を効率化するツールです。ペーパーレス化を促進し、ヒューマンエラーを削減、法改正にも自動で対応するため、コンプライアンス強化にも繋がります。

ツール名特徴こんな企業におすすめ
SmartHRシェアNo.1。圧倒的な使いやすさと機能の網羅性初めて労務管理システムを導入する企業、ペーパーレス化を強力に推進したい企業
ジョブカン労務管理シンプルな操作性と手頃な価格。バックオフィス業務をまとめて効率化コストを抑えたい中小企業、ジョブカンシリーズを利用中の企業
freee人事労務会計ソフトfreeeとの連携が強力。労務から経理まで一気通貫で効率化freee会計を利用中の企業、バックオフィス全体のDXを目指す企業
オフィスステーション 労務官公庁への電子申請に強み。e-Govと直接連携労務手続きの電子申請を完全自動化したい企業
マネーフォワード クラウド社会保険マネーフォワード クラウドシリーズとの連携。グループ全体の業務効率化マネーフォワードの他サービスを利用中の企業

1. SmartHR

公式サイト: https://smarthr.jp/

「すべての人が、信頼しあい、気持ちよく働くために。」をブランドプロミスに掲げ、労務管理クラウド市場でトップクラスのシェアを誇るサービスです。その圧倒的な使いやすさから、IT企業から飲食、小売、医療まで、あらゆる業種・規模の企業に導入されています。

特徴
従業員自身がPCやスマートフォンから直接情報を入力するため、人事担当者の入力作業や書類のやり取りが激減します。入社手続きや年末調整のアンケートは、質問に答えていくだけで必要な情報が収集され、役所への提出書類も自動で作成されます。

主要機能
従業員情報管理、入退社手続き、電子申請、Web給与明細、年末調整、文書配付、タレントマネジメント機能も搭載

料金体系
従業員数に応じたプラン制(要問い合わせ、無料トライアルあり)

2. ジョブカン労務管理

公式サイト: https://lms.jobcan.ne.jp/

「ジョブカン」シリーズの一つで、労務管理に特化したシステムです。シリーズ共通のシンプルで分かりやすいインターフェースと、中小企業でも導入しやすい価格設定が魅力です。

特徴
従業員管理から入退社手続き、帳票作成、マイナンバー管理まで、労務管理に必要な機能を網羅しています。同シリーズの勤怠管理や給与計算と連携させることで、バックオフィス業務全体の効率を飛躍的に向上させることができます。

主要機能
従業員管理、入退社手続き、帳票作成、マイナンバー管理、年末調整

料金体系
1ユーザー月額400円〜(機能ごと)

3. freee人事労務

公式サイト: https://www.freee.co.jp/hr/

会計ソフトで有名なfreeeが提供する、勤怠管理から給与計算、労務手続きまでをワンストップで効率化できるクラウドサービスです。特に、会計freeeとの連携は強力で、労務から経理までを一気通貫で自動化したい企業に最適です。

特徴
勤怠データを基にした給与計算の結果が、ボタン一つで会計帳簿に反映されます。これにより、経理担当者の転記作業が不要になり、月次の締め作業を大幅に短縮できます。従業員の招待も簡単で、すぐに利用を開始できる手軽さも魅力です。

主要機能
勤怠管理、給与計算、年末調整、入退社手続き、マイナンバー管理、会計freee連携

料金体系
利用人数に応じたプラン制(月額1,980円〜)

4. オフィスステーション 労務

公式サイト: https://www.officestation.jp/roumu/

労務手続きの電子化、特にe-Gov(電子政府の総合窓口)を通じた行政手続きの自動化に強みを持つシステムです。2020年には、e-Govと直接連携する「ダイレクトAPI」に国内で初めて対応し、よりスムーズな電子申請を実現しています。

特徴
社会保険や労働保険に関する約200種類の帳票に対応しており、役所への申請業務を大幅に効率化します。従業員から収集した情報をもとに申請データを自動作成し、そのまま電子申請まで行えるため、ペーパーレス化と業務効率化を同時に実現します。

主要機能
労務手続き電子申請、公文書管理、Web給与明細、年末調整、有休管理

料金体系
企業規模に応じたプラン制(要問い合わせ)

5. マネーフォワード クラウド社会保険

公式サイト: https://biz.moneyforward.com/social_insurance/

「マネーフォワード クラウド」シリーズの一つとして提供されており、社会保険・労働保険の手続きを効率化するサービスです。同社の給与計算や勤怠管理システムと連携することで、より効果を発揮します。

特徴
従業員の入退社や身上異動に伴って発生する社会保険の手続きをペーパーレスで完結できます。ToDoリスト機能で手続きの進捗状況を管理できるため、対応漏れを防ぎます。マネーフォワード クラウドシリーズでバックオフィスを統一している企業にとっては、第一の選択肢となるでしょう。

主要機能
社会保険・労働保険手続き、ToDoリスト管理、電子申請対応

料金体系
マネーフォワード クラウドの料金プランに準ずる


勤怠管理システムおすすめ5選

勤怠管理システムは、従業員の出退勤時刻の記録、労働時間の自動集計、休暇・残業の管理、シフト作成などを効率化するツールです。手作業による集計ミスや不正打刻を防ぎ、正確な労働時間管理を実現します。働き方改革関連法で義務化された客観的な労働時間の把握や、有給休暇の管理にも不可欠なシステムです。

ツール名特徴こんな企業におすすめ
ジョブカン勤怠管理業界トップクラスの導入実績と機能性。基本プランは無料からあらゆる規模・業種の企業、初めて勤怠管理システムを導入する企業
KING OF TIME20年以上の歴史と信頼性。生体認証など多彩な打刻方法複雑な就業規則を持つ企業、セキュリティを重視する企業
freee勤怠管理Plusfreeeシリーズとの連携。AIによる長時間労働の予測機能freee会計・人事労務を利用中の企業、コンプライアンスを強化したい企業
ジンジャー勤怠複数拠点や多様な雇用形態に対応。法改正に自動でアップデート多店舗展開している企業、アルバイト・パートが多い企業
タッチオンタイムシェアNo.1。初期費用0円、月額300円/人のシンプルな料金体系コストを抑えて導入したい企業、サポート体制を重視する企業

1. ジョブカン勤怠管理

公式サイト: https://jobcan.ne.jp/

10万社以上の導入実績を誇る、業界を代表する勤怠管理システムです。機能の豊富さとカスタマイズ性の高さ、そして無料から始められる手軽さで、企業の規模や業種を問わず幅広く利用されています。

特徴
出退勤管理、シフト管理、休暇・申請管理など、勤怠管理に必要な機能を網羅。ICカード、指静脈認証、GPS打刻など、多彩な打刻方法に対応しています。2010年のサービス開始以来、基本機能の値上げを行っていない点も高く評価されています。

主要機能
打刻機能(ICカード、生体認証、GPS等)、シフト管理、休暇・申請管理、予実管理、プロジェクト管理

料金体系
無料プランあり。有料プランは機能に応じて1ユーザー月額200円〜

2. KING OF TIME

公式サイト: https://www.kingtime.jp/

20年以上の歴史を持つ、勤怠管理システムのパイオニア的存在です。長年の運用で培われたノウハウと信頼性で、380万人以上のアクティブユーザーを抱えています。複雑な就業規則にも柔軟に対応できるカスタマイズ性が強みです。

特徴
PC、スマートフォン、ICカード、指紋・顔認証といった多彩な打刻手段に加え、入退室管理システムとの連携も可能です。働き方改革関連法にも完全対応しており、残業時間の管理や有給休暇の取得義務化などを強力にサポートします。

主要機能
リアルタイム打刻、残業・休暇管理、シフト作成、警告機能、各種帳票出力

料金体系
初期費用0円、1ユーザー月額300円

3. freee勤怠管理Plus

公式サイト: https://www.freee.co.jp/kb/kb-attendance/

freee人事労務の一部として提供される勤怠管理機能です。freeeシリーズならではの使いやすいインターフェースと、他サービスとのシームレスな連携が魅力です。

特徴
AIが従業員の勤務状況を分析し、長時間労働の可能性を事前に管理者に通知するユニークな機能を搭載しています。これにより、コンプライアンス違反を未然に防ぎ、従業員の健康管理にも繋がります。もちろん、freee人事労務や会計freeeとのデータ連携もスムーズです。

主要機能
GPS・ICカード打刻、残業・休日申請、有給休暇管理、プロジェクト別工数管理、AIによる長時間労働予測

料金体系
freee人事労務の料金プランに準ずる

4. ジンジャー勤怠

公式サイト: https://hcm-jinjer.com/kintai/

「人事データを一元管理し、経営を加速させる」をコンセプトとする「ジンジャー」シリーズの勤怠管理システムです。特に、複数拠点を持つ企業や、多様な雇用形態の従業員が働く環境での管理に強みを発揮します。

特徴
複数拠点や店舗ごとの勤怠状況をダッシュボードで一元的に把握できます。また、正社員、契約社員、アルバイトなど、異なる雇用形態の就業規則にも柔軟に対応可能です。法改正時には自動でシステムがアップデートされるため、常に安心して利用できます。

主要機能
勤怠打刻、シフト管理、残業・休暇管理、アラート機能、ダッシュボード機能

料金体系
1ユーザー月額300円〜

5. タッチオンタイム

公式サイト: https://www.kintaisystem.com/

利用者数410万人、導入企業数5万社以上と、勤怠管理システム市場でシェアNo.1を誇るサービスです(※富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2023年版」勤怠管理SaaS市場 利用ID数)。初期費用0円、月額300円/人という分かりやすくリーズナブルな価格設定が支持されています。

特徴
タイムレコーダーのメーカーが開発したシステムであり、指紋認証やICカードなど、専用の打刻機との連携がスムーズです。また、導入から運用まで、専門のサポートスタッフが無料で手厚く支援してくれるため、初めてシステムを導入する企業でも安心です。

主要機能
多様なタイムレコーダー連携、リアルタイム集計、シフト・スケジュール管理、アラート機能、有給休暇管理

料金体系
初期費用0円、1ユーザー月額300円


給与計算システムおすすめ3選

給与計算システムは、勤怠データや人事情報に基づいて、毎月の給与や賞与、社会保険料、税金などを自動で計算するツールです。複雑な計算を自動化することで、ミスをなくし、担当者の負担を大幅に軽減します。法改正や保険料率の変更にも自動で対応するため、コンプライアンスの観点からも導入が不可欠です。

ツール名特徴こんな企業におすすめ
マネーフォワード クラウド給与マネーフォワードシリーズとの連携が強力。Web給与明細にも対応マネーフォワードの他サービスを利用中の企業、ペーパーレス化を進めたい企業
freee人事労務(給与計算)勤怠・労務から給与計算、会計まで一気通貫で自動化freee会計を利用中の企業、バックオフィス全体のDXを目指す企業
ジョブカン給与計算シンプルな操作性と手頃な価格。年末調整までをカバー初めて給与計算ソフトを導入する中小企業、コストを抑えたい企業

1. マネーフォワード クラウド給与

公式サイト: https://biz.moneyforward.com/payroll/

バックオフィス向けクラウドサービス「マネーフォワード クラウド」の一つで、給与計算に特化したシステムです。同シリーズの勤怠管理や会計ソフトと連携させることで、給与計算業務を最大限に効率化できます。

特徴
勤怠管理システムから打刻データを自動で取り込み、給与を自動計算。計算結果は会計ソフトに自動で仕訳として反映されます。Web給与明細機能も標準で搭載しており、印刷・封入・配布の手間とコストを削減できます。

主要機能
給与自動計算、Web給与明細、社会保険・労働保険料自動計算、年末調整機能

料金体系
マネーフォワード クラウドの料金プランに準ずる(月額2,980円〜)

2. freee人事労務(給与計算機能)

公式サイト: https://www.freee.co.jp/hr/

freee人事労務は、給与計算機能も内包しており、勤怠管理から給与計算、そして会計処理までをシームレスに繋ぎます。「給与計算の常識をアップデートする」というコンセプトの通り、面倒な作業を徹底的に自動化します。

特徴
勤怠データや従業員情報をもとに、所得税、社会保険料などを考慮した給与額を全自動で計算します。計算結果は会計freeeに連携され、ワンクリックで振込ファイルも作成可能。月々の給与計算業務が数クリックで完了する手軽さが魅力です。

主要機能
給与自動計算、Web給与明細、年末調整、会計freee連携、振込ファイル作成

料金体系
freee人事労務の料金プランに準ずる

3. ジョブカン給与計算

公式サイト: https://payroll.jobcan.ne.jp/

「ジョブカン」シリーズの給与計算システムです。シリーズ共通の使いやすさを踏襲し、給与計算が初めての方でも直感的に操作できるシンプルな画面設計が特徴です。もちろん、年末調整までしっかりとカバーします。

特徴
ジョブカン勤怠管理と連携すれば、ボタン一つで勤怠データを取り込み、給与計算を自動化できます。給与明細や源泉徴収票もWeb上で簡単に発行可能。手厚いメール・電話・チャットサポートも無料で利用できるため、安心して導入できます。

主要機能
給与自動計算、Web給与明細、賞与計算、年末調整、各種帳票作成

料金体系
1ユーザー月額400円


人事評価・タレントマネジメントシステムおすすめ5選

人事評価・タレントマネジメントシステムは、従業員のスキル、経験、評価、キャリア志向といった人材情報を一元管理・可視化し、戦略的な人材配置や育成、離職防止に繋げるためのツールです。客観的なデータに基づいた公正な評価制度の運用や、次世代リーダーの育成に不可欠です。

ツール名特徴こんな企業におすすめ
カオナビ顔写真が並ぶ直感的なインターフェース。人材情報の可視化に強み従業員の顔と名前が一致しない、人材情報を活用しきれていない企業
HRBrain人事評価とタレントマネジメントを一体化。目標管理(MBO)にも対応人事評価制度の運用に課題を感じている、目標管理を効率化したい企業
タレントパレット「科学的人事」をコンセプトに、人材データ分析機能が豊富データに基づいた戦略人事を実現したい、離職防止や人材育成を強化したい企業
HRMOSタレントマネジメントHRMOS採用と連携。採用から育成、配置までを一気通貫で管理HRMOS採用を利用しており、人材データを一元化したい企業
あしたのクラウドHR人事評価制度の構築から運用までをワンストップで支援人事評価制度をこれから構築する、または見直したい中小・ベンチャー企業

1. カオナビ

公式サイト: https://www.kaonavi.jp/

「顔と名前が一致しない」というシンプルな課題解決からスタートし、今や4,000社以上が導入するタレントマネジメントシステムの代表格です。顔写真が並ぶ直感的なインターフェースで、どんな人材がいるのかを一目で把握できます。

特徴
従業員の顔写真をクリックするだけで、経歴、スキル、評価などの詳細な人材情報を確認できます。アンケート機能で従業員のコンディションやキャリア志向を収集したり、評価ワークフロー機能で評価プロセスを効率化したりと、機能も豊富です。

主要機能
人材データベース、評価ワークフロー、アンケート機能、配置シミュレーション、社員情報分析

料金体系
要問い合わせ

2. HRBrain

公式サイト: https://www.hrbrain.jp/

人事評価プロセスの効率化と、従業員の成長を促進することに重点を置いたタレントマネジメントシステムです。目標管理(MBO)や1on1ミーティングの記録・管理機能も充実しており、評価の納得度向上に繋がります。

特徴
評価シートの配布から回収、集計までをクラウド上で完結でき、評価業務を大幅に効率化します。目標の進捗状況や上司との面談記録も可視化されるため、従業員一人ひとりの成長をきめ細かくサポートできます。

主要機能
人事評価管理、目標管理(MBO/OKR)、1on1支援、組織診断サーベイ、人材データ分析

料金体系
要問い合わせ

3. タレントパレット

公式サイト: https://www.talent-palette.com/

マーケティング思考を取り入れた「科学的人事」をコンセプトに、人材データの収集・分析・活用に強みを持つタレントマネジメントシステムです。あらゆる人事データを掛け合わせ、多角的な分析を可能にします。

特徴
経歴やスキルといった基本情報に加え、適性検査の結果やモチベーションの変化、従業員アンケートの結果などを一元化。これらのデータを分析し、離職の予兆がある従業員を検知したり、ハイパフォーマーの特性を分析したりといった、戦略的な活用が可能です。

主要機能
人材データベース、人事評価、スキル管理、アンケート機能、異動シミュレーション、離職予兆分析

料金体系
要問い合わせ

4. HRMOSタレントマネジメント

公式サイト: https://hrmos.co/hr/

「HRMOS採用」と同じシリーズのタレントマネジメントシステムです。採用時に得た候補者の情報を入社後も引き継ぎ、一貫した人材データベースを構築できるのが最大の強みです。

特徴
採用から入社後の活躍まで、従業員のライフサイクル全体のデータを一元管理。これにより、採用時の評価と入社後のパフォーマンスの相関を分析するなど、より精度の高い人材活用が可能になります。従業員サーベイ機能も搭載し、組織の状態を定点観測できます。

主要機能
従業員データベース、組織図シミュレーション、従業員サーベイ

料金体系
要問い合わせ

5. あしたのクラウドHR

公式サイト: https://www.ashita-team.com/

人事評価制度の構築コンサルティングから、その運用を支えるクラウドシステムまでをワンストップで提供しているサービスです。特に、人事評価制度が未整備な中小・ベンチャー企業から高い支持を得ています。

特徴
評価制度の専門家によるコンサルティングを受けながら、自社に合った評価制度を構築できます。システムでは、目標設定から自己評価、上司評価、評価の集計・分析までをクラウド上で完結。評価結果を給与に反映させるシミュレーション機能も備えています。

主要機能
評価シート運用、目標管理、評価者モニタリング、給与シミュレーション、コンピテンシー診断

料金体系
要問い合わせ(コンサルティングとセットのプランが中心)


人材育成システム(LMS)おすすめ2選

人材育成システム(LMS: Learning Management System)は、eラーニングの配信や受講履歴の管理、研修の運営などを効率化するツールです。従業員が時間や場所を選ばずに学習できる環境を提供し、スキルアップを促進します。個々の学習進捗を可視化し、計画的な人材育成をサポートします。

ツール名特徴こんな企業におすすめ
GLOBIS学び放題ビジネス知識を体系的に学べる高品質な動画コンテンツが豊富管理職候補や次世代リーダーの育成に力を入れたい企業
AirCourseマニュアル作成機能も搭載。自社コンテンツの作成・配信が容易研修の内製化を進めたい企業、現場のOJTを効率化したい企業

1. GLOBIS学び放題

公式サイト: https://hodai.globis.co.jp/

国内最大のビジネススクールであるグロービスが提供する、ビジネスナレッジの動画学習サービスです。経営戦略、マーケティング、リーダーシップなど、ビジネスに必須の知識を体系的に学ぶことができます。

特徴
1本あたり数分から視聴できるマイクロラーニング形式の動画が7,000本以上用意されており、隙間時間での学習が可能です。自社で作成した動画コンテンツをアップロードし、オリジナルの学習コースを設計することもできます。

主要機能
動画コンテンツ見放題、学習状況の管理、テスト機能、自社オリジナルコース作成

料金体系
1IDあたり月額1,650円〜(年間契約)

2. AirCourse

公式サイト: https://aircourse.com/

社員研修をオンラインで簡単に行うためのeラーニングシステムです。受け放題の研修コースが標準で付属しているほか、自社オリジナルのコースも簡単に作成・配信できます。

特徴
動画や画像ベースの分かりやすいマニュアルを簡単に作成・共有できる「Teachme Biz」の姉妹サービスであり、操作性の高さに定評があります。標準搭載の研修コースに加え、自社の業務マニュアルや研修動画などをアップロードし、独自の学習プログラムを構築できます。

主要機能
標準研修コース受け放題、オリジナルコース作成、受講者管理、テスト・アンケート機能

料金体系
1IDあたり月額200円〜


組織開発・従業員エンゲージメントツールおすすめ2選

組織開発・従業員エンゲージメントツールは、定期的なアンケート(パルスサーベイ)などを通じて、従業員の満足度や働きがい、組織への貢献意欲(エンゲージメント)を可視化するツールです。組織の課題を早期に発見し、改善策を実行することで、離職率の低下や生産性の向上を目指します。

ツール名特徴こんな企業におすすめ
Wevox学術的な知見に基づいたサーベイ設計。組織の状態を多角的に分析従業員のエンゲージメントを定点観測し、組織改善に繋げたい企業
モチベーションクラウド組織診断とコンサルティングを組み合わせ、改善実行までを支援診断だけでなく、具体的な組織改善のアクションまで支援してほしい企業

1. Wevox

公式サイト: https://wevox.io/

「組織の『健康診断』」をコンセプトに、従業員のエンゲージメント状態を可視化するパルスサーベイツールです。慶應義塾大学の島津明人教授との共同研究に基づき、学術的な信頼性の高い設問で組織の状態を多角的に分析します。

特徴
スマートフォンから数分で回答できる簡単なサーベイを、高い頻度(毎週〜毎月)で実施。部署や役職、年代といった属性ごとのエンゲージメントスコアをリアルタイムで分析し、組織の課題を早期に特定します。スコアが低下した際には、改善のためのヒントや他社事例も提供されます。

主要機能
パルスサーベイ、リアルタイム分析ダッシュボード、属性別スコア分析、コメント分析

料金体系
1ユーザー月額300円〜

2. モチベーションクラウド

公式サイト: https://www.motivation-cloud.com/

組織人事コンサルティングのリンクアンドモチベーション社が、長年のノウハウを基に開発した組織改善システムです。従業員エンゲージメントを測るだけでなく、診断結果を基にした専門コンサルタントによる改善支援までを一気通貫で提供します。

特徴
企業の「組織偏差値(エンゲージメントスコア)」を算出し、業界平均や競合他社と比較することで、自社の組織状態を客観的に把握できます。診断結果に基づいて、専任のコンサルタントが具体的なアクションプランの策定と実行をサポートしてくれるため、着実に組織改善を進めることができます。

主要機能
エンゲージメントサーベイ、組織状態の可視化、コンサルタントによる改善支援

料金体系
要問い合わせ


まとめ

本記事では、2025年の最新トレンドを踏まえ、人事業務を効率化するためのHRテックツール25選を、選び方のポイントや導入事例とあわせて包括的に解説しました。

採用、労務、勤怠管理といった日々の定型業務から、タレントマネジメントや人材育成といった戦略的な業務まで、HRテックがカバーする領域は多岐にわたります。これらのツールを導入することは、単なる業務効率化に留まりません。創出された時間と、可視化された人材データを活用することで、人事部門は企業の成長を牽引する「戦略的パートナー」へと進化することができるのです。

重要なのは、ツールを導入すること自体が目的ではないという点です。自社が抱える課題は何か、どのような組織を目指したいのかという目的を明確にし、それに最適なツールを慎重に選ぶことが成功の鍵となります。

最初から全ての業務をシステム化しようと気負う必要はありません。まずは、最も課題を感じている領域、例えば「勤怠管理の集計」や「入社手続きのペーパーレス化」といったスモールスタートから始めてみることをお勧めします。多くのツールには無料トライアル期間が設けられていますので、実際に操作性を試しながら、自社へのフィット感を見極めていきましょう。

今回ご紹介したツールが、皆様の会社が抱える人事課題を解決し、従業員一人ひとりがより輝ける環境を構築するための一助となれば幸いです。さあ、まずは気になるツールの公式サイトを訪れ、資料請求や無料トライアルから、戦略的人事への第一歩を踏み出してみませんか。

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Crepeでは、「人事が変われば、組織が変わる」というコンセプトのもと、

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