
求人検索エンジンとは?7サービスの料金・特徴を徹底比較!
新たな人材を採用する際に、求人サイトを活用する企業は多いでしょう。一方で「応募者数が少ない」「自社にマッチする人材がなかなか応募してくれない」など、効果がいまひとつと感じる方も多いのではないでしょうか?
求人検索エンジンの活用は、この課題を解決するソリューションの一つです。多くの求職者に向けて求人を提示できるため、貴社にマッチする求職者に出会える可能性が高くなります。
この記事では求人検索エンジンとはなにか、求人サイトとの相違点に加えて、主な求人検索エンジンの特徴や料金体系、強み・弱みを紹介します。記事を参考にして、貴社に適するサービスの選定にお役立てください。
【このシリーズを読んでほしい人!】
・求人サイトを活用しているが、効果がいまひとつと感じている方
・求人検索エンジンとはなにか、求人サイトとの違いも含めて知りたい方
・主な求人検索エンジンの特徴を知りたい方
【このシリーズを読むことでのベネフィット】
・求人検索エンジンについて知ることができる
・主な求人検索エンジンについて、特徴や強み・弱みを知ることができる
・貴社に適する求人検索エンジンを選べる
目次
- 求人検索エンジンとは?従来型の求人サイトとの違いを解説
- 【厳選7サービス】主要な求人検索エンジンの料金・特徴を徹底比較
- 失敗しない求人検索エンジンの選び方
- まとめ:自社に最適な求人検索エンジンを見つけよう
求人検索エンジンとは?従来型の求人サイトとの違いを解説
まず求人検索エンジンとはなにか、仕組みや活用するメリットを確認していきましょう。従来の求人サイトとの相違点や、求人検索エンジンの利用が適する企業も解説します。
求人検索エンジンの仕組みとメリット
求人検索エンジンは、「求人版の検索サイト」です。インターネット上に公開中の求人情報を、求職者が効率よく検索できる仕組みを提供します。複数の求人や採用情報を自動的に収集し、結果をまとめて表示します(クローリング)。自社で受け付けた求人も、検索の対象です。
この特徴から、求人検索エンジンはキーワード検索に特化しています。求職者が入力・選択したキーワードをもとに、希望に近い求人を提示できます。
求人検索エンジンの活用により、企業は以下のメリットを得られます。
・採用コストを抑制できる。無料でサービスを利用できる場合もある
・地域を問わず、多数の求職者にリーチできる
・表示回数やクリック数、応募数などの指標をチェックでき、採用広告の内容などを改善できる
従来の求人サイトとの相違点
従来の求人サイトの場合は、求人サイトが受け付けた求人広告のみが掲載される対象です。複数の求人サイトで自社の求人広告を表示させたい場合は、それぞれの求人サイトに対して広告を出稿しなければなりません。掲載料金が有料の求人サイトも多いため、費用もかさみがちです。
求人検索エンジンを使えば、他社の求人サイトや個々の企業の採用情報も表示できます。求人広告の出稿が無料、または安価な料金で済むサービスも多いです。求人サイトと比べて、より多くの求職者にリーチできることも見逃せません。
どんな企業に向いている?
求人検索エンジンは、以下の企業に適しています。
・採用にかかるコストを抑えたい
・地域を絞らず、全国各地から良い人を採用したい
・採用業務やWebマーケティングに関する一定のノウハウを持っている
【厳選7サービス】主要な求人検索エンジンの料金・特徴を徹底比較
世の中には、多種多様な求人検索エンジンがあり、採用活動で使われています。ここでは代表的な7つのサービスについて、特徴や料金体系、強み・弱みを紹介します。サービスの理解にお役立てください。
① Indeed(インディード)

まず、Indeedについて解説します。
Indeedの特徴
Indeedは世界中で使われている、代表的な求人検索エンジンです。月間訪問数は2,390万(2024年7月)、求人数は毎月180万件が新規に掲載されており、求人の豊富さが魅力です。
Indeedは企業規模を問わず、幅広く活用されています。掲載開始までの手続きが比較的簡単であることは、特徴の一つです。応募者の管理やWeb面接機能も備えており、採用活動の効率化にも役立ちます。
有料サービスの「スポンサー求人」を契約した場合は求人情報の表示回数が増えるため、応募数の増加が期待できます。「採用市場レポート」機能を使えば、職種の採用難易度などの情報が得られます。他の求人サイトへ自動的に掲載する「Indeed PLUS」も利用できるため、多くの応募者にリーチできることも魅力的です。
Indeedの料金体系
Indeedでは、求人情報の掲載は無料で行えます。
Indeedには有料オプションとして、「スポンサー求人」が用意されています。クリック課金型であり、広告費の上限クリック単価や1日当たりの予算を柔軟に設定できます。料金の詳細は非公開ですが、貴社が支払う費用の目安は「採用予算 お見積りツール」で算出可能です。
Indeedの強みと弱み
Indeedの強みは、以下の3点にまとめられます。
・求人件数の多さと知名度の高さなどにより、Indeedを使う求職者が多い
・「地名+職種」など、複数のキーワードを使った検索で上位に表示されやすい
・地方での求人に強みがある
Indeedは大都市・地方に関わらず、広く活用できる求人検索エンジンです。
一方でIndeedに掲載される求人件数は、多数にのぼります。このため無料プランでの求人は検索結果の上位になりにくい場合があることは、弱みに挙げられます。
② 求人ボックス

次に「求人ボックス」について、特徴や料金体系、強み・弱みを紹介します。
求人ボックスの特徴
求人ボックスは、カカクコムが運営する求人検索エンジンです。月間1,000万人の訪問者があり、2,000万件以上の求人件数を保有。カカクコムが運営する「価格.com」や「食べログ」などの集客ノウハウが活かされたサービスです。
検索結果の表示は、「キーワードのマッチ度」「情報の豊富さ」「鮮度」などをもとに、独自のロジックで順位付けされます。職場のイメージがわきやすいキーワードを選んで求人広告を作成することにより、貴社の求人が多くの求職者の目に止まりやすくなるでしょう。正社員やアルバイト・パート、業務委託など、幅広い職種に対応しています。
求人ボックスには、無料と有料のサービスがあります。求人の投稿や応募者管理機能は、無料で利用できます。有料広告では検索結果の上位など、目立つ場所に貴社の求人を表示可能。自社サイトの求人内容を、求人ボックスに連携することも可能です。
求人ボックスの料金体系
有料サービスに登録しない限り、求人ボックスの利用料金は無料です。
有料サービスは、クリック課金型です。1クリック25円から、1日当たり500円から運用できる手軽さが魅力です。掲載費用や固定費用はかかりません。
求人ボックスの強みと弱み
求人ボックスの強みの一つに、コストが挙げられます。求人の掲載は、無料で行えます。有料プランの場合でも、費用を抑えながら国内の幅広い求職者にアプローチできます。短期間での掲載にも対応。幅広い雇用形態と年齢層に対応するサービスであるため、貴社の出稿した広告は多くの求職者にリーチできるでしょう。
一方で求人ボックスには、弱みもあります。求人掲載数が多いため、漫然と求人広告を出稿しても効果が上がらない場合も少なくありません。優秀な応募者と出会うためには、キーワードを調整するなどの工夫やノウハウを要することに注意が必要です。
③ スタンバイ

スタンバイも、知名度の高い求人検索エンジンです。特徴や料金体系、強みや弱みを確認していきましょう。
スタンバイの特徴
スタンバイはユーザーが1,000万人、掲載求人数は1,000万件以上(2022年6月時点)となっている、大手の求人検索エンジンです。Yahoo! JAPANと連携して求人広告を掲載していることは特徴的です。
採用は全ての職種、全ての雇用形態、幅広い年齢層に対応します。また全国をカバーするため、国内での採用ならどこでも利用可能。すでに採用ページがあれば、手間なく連携できます。
スタンバイの料金体系
スタンバイは、シンプルな料金体系を採用しています。求人票がクリックされた時点で、1クリックにつき20円が課金される方式です。広告の課金額は日ごと、月ごとの上限額を設定可能。予算に応じた料金設定を行えます。掲載料金や初期費用は無料。求人広告を掲載した時点では費用がかかりません。
スタンバイの強みと弱み
スタンバイには以下のように、さまざまな強みがあります。
・Yahoo! JAPANを活用した検索で表示されやすく、求職者にリーチしやすい
・特定のターゲット層を狙ったターゲティングを行える
・自社サイトの求人情報と連携できる
・求人の掲載期間は、1日単位で指定できる
一方でスタンバイには、以下の弱みがあります。
・無料プランが無い
・あらかじめ自社で、採用ページを用意しておく必要がある
・Googleなど、Yahoo! JAPAN以外の検索エンジンを使ったリーチが弱い
スタンバイは「すでに自社サイトで求人情報を掲載している」「Yahoo! JAPAN検索について重点的に対策したい」企業に適しています。
④ doda

dodaも、代表的な求人検索エンジンに挙げられます。特徴や料金体系、強み・弱みを解説します。
dodaの特徴
dodaは、パーソルキャリアが運営する求人プラットフォームです。求人検索エンジンとしても活用されています。会員登録数は934万人(2024年12月末時点)あり、20代や30代の登録者が多くなっています。「DODA」のブランドで転職情報誌を発行していた歴史ある企業ですから、知名度の高さも特徴に挙げられます。
dodaには、さまざまな職種の求職者が登録しています。このため「職種を選んで働きたい」方にもリーチできることは特徴的です。
dodaでは採用の知識・経験が豊富な担当者が、貴社の専任でつきます。ノウハウを活かしたサポートを受けられることも、特徴の一つです。
dodaの料金体系
dodaには、無料プランがありません。以下に挙げる5つの有料プランが用意されています。
表示順位 | タイプ | 4週間の掲載料金 | 画像サイズ | メッセージ | フリー項目 | その他 |
1 | Eタイプ | 150万円 | 加工可395×283px | (無し) | 3項目 | Pick up!ページ掲載取材レポート有り社員インタビュー:3人企業イメージ写真:3枚 |
2 | Dタイプ | 100万円 | 加工可395×283px | 500字画像1点 | 3項目 | 取材レポート有り社員インタビュー:3人企業イメージ写真:3枚 |
3 | Cタイプ | 60万円 | 加工不可260×195px | 500字画像1点 | 2項目 | 取材レポート有り社員インタビュー:2人企業イメージ写真:3枚 |
4 | Bタイプ | 40万円 | 加工不可260×195px | 500字画像1点 | 1項目 | 社員インタビュー:1人企業イメージ写真:3枚 |
5 | Aタイプ | 25万円 | (テキストのみ) | 150字画像1点 | 1項目 | (無し) |
掲載期間は4週間です。上記金額に加えて、消費税が課されます。
dodaの強みと弱み
dodaには、以下の強みがあります。
・若手から中堅層への訴求力が高い
・職種を絞った求職者にもリーチしやすい
・ターゲットを絞った母集団を形成しやすく、スキルの高い人を採用しやすい
・運営会社による取材や手厚いサポートを受けられる
一方でdodaには、以下の弱みがあることに注意が必要です。
・無料プランが無く、求人の掲載費用が高額(最低でも4週間で25万円)
・短期間での求人掲載には向かない
・求人原稿の作成には時間と工数を要する
dodaは「お金はあるが、採用活動のノウハウがあまり無い」「優秀な人材をじっくり探したい」企業にとって、嬉しいサービスとなるでしょう。
⑤Googleしごと検索

求人検索エンジンは、Googleも「Googleしごと検索」という名称で提供しています。特徴や料金体系、強み・弱みを確認していきましょう。
Googleしごと検索の特徴
Googleしごと検索とは、Googleの検索エンジン上で求人に関連するキーワードを入力すると、検索結果画面の上部に求人情報が表示される機能です。機能の活用にあたって、事前に特定のボタンやリンクを押す必要はありません。キーワードを入力するとGoogleが解析してWebをクロールし、企業の採用ページや求人媒体に掲載中の情報を自動的に表示します。
Googleしごと検索を使う場合は、Webサイト構築・運用に関する一定の知識が求められます。貴社の求人ページを構造化データのルールに従って作成する、Indexing API を用いてGoogleに通知するなどの施策が必要です。
Googleしごと検索の料金体系
Googleしごと検索の利用に、費用はかかりません。
Googleしごと検索の強みと弱み
Googleしごと検索には以下のとおり、さまざまな強みがあります。
・無料でGoogleの検索結果に貴社の求人情報を表示できる
・求職者による多種多様、また細部にわたる検索条件にも対応でき、適切な求人を提示できる
・適切な施策を打てば、中小企業でも求人を表示させやすい
一方でGoogleしごと検索を活用する前提として、以下のどちらかの要件を満たすことが必要です。
・貴社の公式サイトに求人が掲載されている
・Googleの求人情報検索に対応する求人サービスに、求人を掲載している
加えて、Webコンテンツ制作やWebサイト構築・運用などのスキルを持つ従業員の雇用も必要です。他の検索エンジンのように「専用の投稿ページで投稿すれば完了」「お金を出せば、自社の求人広告を優先的に掲載してもらえる」わけではないことにも注意してください。
⑥engage(エンゲージ)

engageも、代表的な求人検索エンジンの一つです。特徴や料金体系、強み・弱みを解説します。
engageの特徴
engageは、エン・ジャパンが提供する求人検索エンジンです。WebやHTMLの知識が無い方でも、テンプレートへの入力でプロ並みの採用ページを準備でき、最短15分で公開できます。掲載期間や件数に制限が無いため、通年採用や急な人員補充にも対応可能です。
engageでの求人は、IndeedやGoogleしごと検索といった、主要な求人検索エンジンに自動的に掲載されます。多くの求職者に見てもらえるチャンスがあることも特徴に挙げられます。
engageの料金体系
engageの基本機能は、無料で利用できます。基本機能だけで、求人掲載や採用ページ作成、応募者管理、DMの送信が可能。初期費用、月額費用、採用した場合やクリックされた場合でも課金はされません。
engageの強みと弱み
engageには、以下のようにさまざまな強みがあります。
・求人ページを簡単に作成できる
・採用人数にかかわらず、無料で掲載できる
・通年採用を行う場合でも、再掲載などの手間がかからない
・幅広い求職者層にリーチできる
engageの「無期限の求人掲載」は、使い方により弱みにもなります。求人情報のメンテナンスを行わないと、いつまでも古い情報が掲載され続けることに注意が必要です。
engageは通年採用を行う企業や、求人広告のメンテナンスをこまめに行える企業に向いています。
⑦Careerjet(キャリアジェット)

最後にCareerjetについて、特徴や料金体系、強み・弱みを確認していきましょう。
Careerjetの特徴
Careerjetは世界90以上の国や地域、28の言語に対応する、グローバルな求人検索エンジンです。58,000以上の求人サイトや企業サイト、求人広告をクロールし、掲載情報をまとめています。応募者からのメール通知など、採用プロセスを支援する機能も備えています。
Careerjetの料金体系
Careerjetの利用料金は、30日間で15,000円です。求人件数が多い場合や繰り返し求人を行う場合は、以下の「パッケージ」も利用できます。
掲載件数 | 料金 |
3件 | 31,500円 |
5件 | 45,000円 |
10件 | 75,000円 |
求人掲載期間が決まっている場合、継続的に掲載する場合は、以下の「サブスクリプション」も選択できます。
掲載期間 | 料金 |
3ヶ月 | 150,000円 |
6ヶ月 | 225,000円 |
12ヶ月 | 300,000円 |
Careerjetの強みと弱み
Careerjetは、多言語・多国籍での求人を行えます。日本に限らず、世界で求人を探す企業に適しています。自社サイトで求人情報を掲載している場合は、Careerjet の登録も簡単です。
一方でCareerjetには、デメリットもあります。多くの求人検索エンジンが無料で使えるなか、Careerjetは有料です。一方でCareerjetを使った求職者は多くないため、適切な母集団を形成できない可能性があります。自社のSNSなどへの求人拡散機能が無いことも、SNSを使った採用活動を希望する企業にはデメリットとなります。
失敗しない求人検索エンジンの選び方
貴社に適する求人検索エンジンを選ぶためには、押さえておきたい3つのポイントがあります。それぞれのポイントを解説します。
採用ターゲットに合ったサービスを選ぶ
求人検索エンジンのターゲットは、サービスにより異なります。地域・年代・職種や外国人を対象とするかどうかは、十分に検討すべき代表的な項目です。より良い人材の採用につなげるためにも、貴社のターゲットに合ったサービスを選びましょう。
予算と料金体系を比較する
採用活動には、費用対効果も重要です。サービスを比較する際には、料金体系もチェックしておきましょう。そのうえで貴社がどれだけの費用をかけられるか確認を行い、費用対効果の高いサービスを選定してください。
求人の掲載方法を確認する
求人検索エンジンの掲載方法は、事前に確認しておきましょう。求人検索エンジンに求人の投稿機能が設けられている場合は、その機能を使えば掲載できます。すでに自社の求人サイトや他社の求人サービスに求人情報を掲載済みの場合は、その情報を利用できるか確認しておきましょう。
一方で求人検索エンジンのなかには、求人の投稿機能を持たない場合もあります。この場合はどの方法を取れば求人を掲載できるか、事前にチェックしておくことが必要です。
サポート体制の有無や内容をチェックする
求人検索エンジンのサポート体制は、サービスによって大きく異なります。dodaのように専任の担当者がついて採用の成功をサポートするサービスもあれば、無料の代わりにサポートが一切ないサービスもあります。「せっかく使い始めたのに、実務で活用できない」と嘆く事態にならないよう、事前にサポート内容もチェックしておきましょう。
まとめ:自社に最適な求人検索エンジンを見つけよう
求人検索エンジンは、貴社の採用活動を後押しするサービスです。一方で、どれも同じではありません。サービスの特徴を把握したうえで、自社に最適な求人検索エンジンを見つけてください。
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